中野 貴康
私の娘は脳性マヒという重い病気を持って生まれました。当初は戸惑いや不安がいっぱいでとても苦しみました。しかし日がたつにつれて娘が愛しく何よりも大切な子となりました。
そんな娘”愛梨”に捧げる歌として作ったのですが全国の障害を持つ方またはその家族の方に聞いていただけたらとても幸いです。
娘は全介護で一人で起き上がる事も座ることもできませんが寝言らしきことを言いながら「クスクス」笑う寝顔を見てきっと夢の中では楽しく自由に動き回っているんだろうな……そんな歌です。
ハーネスとは、盲導犬の体につける白い胴輪で盲導犬のシンボルだと知りました。盲導犬は、子犬の時に「パピーウォーカー」さんのもとで人間社会の様々な経験をし、その後、盲導犬訓練センターで厳しい教育を受け、目の不自由な盲導犬ユーザーのもとで生のほとんどの時間を共にするそうです。共に寄り添い家族同然の暮らしの中で苦しさ、さみしさ、また楽しさ、喜びをかみしめ合い暮らすのですが、盲導犬が老いてしまうと一緒に生活をする事が難しくなり、余生を暮らすため引退犬飼育ボランティアさんの所へ行かなくてはならないそうです。ユーザーの方にとっては、身を引きちぎられるような思いでしょうし、盲導犬にとっても非常に寂しい事だと思います。そんな生き方に、とても感動し、作曲をしました。